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ホテルでは慣例の夏合宿のTシャツを配られ、班と班長の発表。これからは班ごとに活動いたします。合宿では、近ごろ見られなくなった縦の関係を重視し、学年が偏らないように班の編成をし、班の事はすべて班長に責任を持って統率してもらうようにしております。班長になった子供たちはその時点で心構えが違ってくるように思います。高学年の子供は合宿が終わった後の感想文で来年は自分も班長をしたいと書く子供がいます。それだけ班長という役割をよくわかっていて自分も他の子供たちの役に立ちたいと思っているのでしょうし、また班を束ねる班長に憧れを抱いてもいるのだと思います。
そして班長の次の子供たちは班長を助け、小さい子の面倒を見るように訓練をしていきます。そのために、合宿中は何度か班長会議を行います。班長会議では特に注意しなければいけない子供たちのことを説明されたり、時間割など多くの注意点があります。また、部屋では靴、スリッパの整頓をきちんと行うようにくどいほど言われます。お風呂にも班ごとに入ります。班長会議が終わると、その班長会議の結果を班長は班に持ち帰り、まずは自分のメンバーの把握からです。出来るだけ違う道場・教室の子供たちを班編成していますので、班長は子供たちの名前と顔を覚えなければなりませんし、小さい子供たちは班長の名前を覚えなければなりません。
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以前は子供合宿ですと、全員小学生でしたが、最近は中学生になっても塾に残ってくれる子も増え、今年は中学生が18名、高校生6名、大学生2名という内訳です。中学生に班長をお願いし、高校生、大学生は指導員の助手を務めていただきます。そういう意味では我々大人の比較的年代の高い指導員、道場長を中心とする若手の指導員、そしてその下に大学、高校の比較的子供の部に近いお兄さんお姉さんの指導助手(子供の部の出身ですから事情がよくわかっていてほんとに頼りになります)とほんとにいいバランスのとれた合宿だと自画自賛しております。
班長が班の子供たちにいろいろな説明をしたり、把握したりする時間を含め約1時間の自由時間があり、その後夕食です。いつも小さい子供さんには食べきれないほどのごちそうです。
夕食後の小休憩をはさみ「塾長講話」を約30分毎回話します。小学1年生から高校生までの年齢ですから全員に理解してもらえるよう話をするのは大変難しいのですが、私としては一番力を入れる時間です。「感謝」「規律」「道徳」「協力」などのお話を出来るだけ小さい子にもわかるよう話します。
それが終わって、一人一人に花火を一袋配られるわけですが、その花火を暴漢に奪われ、正義の味方が取り返すという寸劇、パフォーマンスを道場長、若手の指導員が行います。毎回喜ばれるのですが、今年は勢い余って部屋の壁を壊すというハプニングもありました。修理代にいくら請求がくるのか……
それでも、来年はあの寸劇に出たいと言っている高学年の子供もいますのでそれぞれ楽しんでいるのでしょう。b0212413_23554189.jpg
そして、外に出ての花火大会です。打ち上げ花火などは危ないので、指導員、高学年の子供が行います。最近の花火はばかにできません。結構きれいですし、打ち上げなども素晴らしいものが多くあります。さすがに100名が花火を行うのですから、外でも結構煙が充満いたします。そして楽しい花火も終了。後は班ごとにお風呂に入ります。時間を決めて、次々に班長が次の班長に引き継ぎをしていきます。全員が入浴を終えたところで最後の班長会議を行い、22時に消灯なのですが、その時間に消灯する班はどこもありません。最終消灯は23時としておりますので、23時になると指導員が各部屋を回り点検いたします。何度も注意されますので、この時間にはだいたい部屋の靴、スリッパは整頓されきちんと並べられています。このよい癖を家に帰っても学校でも守ってもらえればいいと思います。
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合宿の申込書に保護者からの要望の欄を設けていますので、それに従って、薬を飲ませたり、夜中にトイレに起こしたりと、竜次道場長ほか若手の指導員は自分のためになかなか眠ることができません。私はそのあたりはすべて道場長に任せているので暢気なものですが、ほんとにありがたい限りです。私一人が合宿をしたいと思っても多くの方の協力がなければスムーズな運営は出来ません。
昨年は寝ていて、朝方4時ころ大震災の余震のため震度5の大きな地震がありましたが、本年はそんなこともなく、無事朝を迎えました。
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(その3)に続く ・・・
◆夏合宿の写真はこちら
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by shinbu_369 | 2012-09-21 23:58
月間 『秘伝』という武道雑誌の8月号に掲載されました。
東日本大震から1年以上経ち『震災後の合気道』について取材を受けました。ご覧下さい。

『震災を越えて、生きる合気』
「昨年のあの震災のあと、2週間めには道場を再開しました。正直、電気こそ四日目には復旧しましたが、それ以外の水・ガスといったライフラインは途切れたままで、〝こんな時期に合気道を再開させていいのだろうか?〟という思いはありました。ただ道場生の安否確認をするなかで、〝先生、道場はいつから再開するんですか?〟と聞かれることが多くて。考えてみれば会社も学校も休みで、おまけにガソリンもないので、みんな余震に怯えながら毎日を気が滅入っていたんですね。それで急遽、本部道場を直して再開したのが3月24日でした。いやぁ喜ばれましたね。特にお子さんをお持ちのお母さんが〝子供が学校にも行けず、放射能も気になって外にも出せず、家で暴れていたので助かります〟と。でも音楽家が音楽で被災した方を癒しているように、直接生活に関係のない合気道だからこその役割があるのだなと実感しました。幸いなことに私の道場生のなかで亡くなった人は居ませんでしたが、ご身内を亡くされている方も多く、無事ではあったものの家を失ってしまった方も少なくありません。実際、震災前は500人居た道場生が、今年の一月一日の時点で326人、あの地震以来200人近い人が道場から離れてしまいました。ただ今年の四月には60人ほど、まったく新しい会員さんが入ってきて〝どうしたんだろう?〟と入った人に理由を訊くと、子供から大人まで〝何かやらなければいけない〟と思って入門されたと言うんですね。合気道をやっていても地震や津波をどうにかできるわけではありませんが、やはりこういう時に精神的な何かを求めている方が多いのは感じます。また学校や会社といった場所とは違う人間関係を創れる〝道場〟という場所が大事なのだと改めて感じましたね。 まだまだ(復興は)これからですが、起こったことは起きたこととして、〝これから頑張っていこう〟と思っています」(白川師範談)
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by shinbu_369 | 2012-09-04 22:28