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3日目はフリータイムで、夕方からはベトナム合気会ホーチミン支部道場との合同稽古です。昨日の道場とはグループが違い交流は少ないとのことでした。
ベトナムの平均月収は2~3万円だそうです。そのため車は高くて普通の庶民には買えません。庶民の足はバイクです。私たち日本人が合同で合宿などに行った場合、現地の方々が人数分の車で迎えに来てくれるというごく普通のことが、ここでは普通ではないのです。五十嵐先生と私は車で迎えに来てくださいましたが、学生はタクシーに分乗して道場に向かいました。指導者は、Ngo Lap Nhan(ニャン先生)です。ベトナム合気会の6段ということでした。ここでの歓迎もすごいものでした。親日国家というものはいいものです。ベトナムは結構な親日なのだそうです。
やはり最初に歓迎のレセプションがありました。その後昨日同様3部に分け、私、ニャン先生、五十嵐先生の順に指導いたしました。ニャン先生の実力もたいしたものです。休憩中、稽古後皆さん争って一緒に写真を撮りたいとまいります。
b0212413_165214100.jpg中には香港テレビで私を見て、早く会いたかったという人もいました。事前にどこで調べたのでしょう?
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稽古の後は何もなく直ぐ解散ということで真っ直ぐに帰る予定でしたが、道場のガーデンで簡単な歓迎会をしてくださいました。日本人にとってはごく安価なものですが、彼らにとっては痛い出費なのだろうと想像がつきます。気の毒なことではありました。
次の日は、終日フリーとなっていたため、希望者9名がオプショナルツワーで「メコン川クルーズ」に出かけました。バスで2時間強、メコン川クルーズの起点になっている肥沃なメコン・デルタ(メコン河の河口)の一角をなす港町ミトーに着きました。そこからモーターボートで約40分、中洲の島に行きました。ココナッツキャンディ工場、果樹園などに立ち寄り、お土産を買ったり試食をしたりして、最後はヤシの木の生い茂る水路をボート(3人しか乗れません)で進み最初の河口に出ます。この日はホーチミンを満喫した一日となりました。
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ホーチミンで4泊して2月28日国内線でハノイに向かいました。約2時間です。ハノイに着いた時には雨が降っていました。ホーチミンでの最高気温は34度、湿度80~90%でした。「ハノイに行くと寒いよ」と多くの人に言われました。たしかにホーチミンに比べると気温は低い(20~26度)です。しかし、この気温で寒いとは……ハノイで4泊しましたが、ほとんどが曇天ないしは雨模様でした。
ハノイのホテルに着いたのは夕暮れでしたから各自自由です。次の日はハノイ市内の観光です。ホーチミン廟…(ホーチミンはフランスの統治時代からベトナム戦争までベトナム革命を指導した初代ベトナム民主共和国主席。国民から「ホーおじさん」の愛称で呼ばれている。その遺体が安置されている大理石造りの廟)、恥ずかしながらホーチミンという都市名は人の名前がつけられていたということを初めて知りました。
内部は私語、撮影、ラフな格好(半ズボンTシャツなど)、サングラスなどは禁止されており、カメラや大きなバックなどは入り口で預けなくてはなりませんでした。
ベトナムも一党独裁の共産党政権です。あたかもホーチミン氏を敬っているような体裁を取っていますが、共産党の独裁を維持するために、また権威づけるために、死してなお利用されていると思うと些かかわいそうになりました。これではホーチミン氏の霊も浮かばれないのでは…(亡くなれば遺体は速やかに土に返すというのが本来だと思うのですが)。b0212413_1659387.jpg
その他、一柱寺(いっちゅうじ)李朝時代に建立された仏教寺院。文字通り本堂が一本の柱で支えられていました。ベトナム人がお参りして様々な祈願をするそうですが、偽札を捧げます。次の文廟(ぶんびょう)でも同じように偽札が多く上がっていました。
文廟とは孔子を祀る目的で1070年に建立されたそうです。境内ではベトナム最古の大学があり、3年に一度の科挙合格者の名が刻まれた石碑が並んでいます。その他、ハノイ36通り(旧市街地区…11世紀李朝が宮廷への貢物を作らせるため各地から職人を招集し、36業種の職人が職種ごとに分かれて暮らす通りでその名がついたとのことです。入り組んだ細い路地、古い家並みが残っています)、ドンスアン市場(旧市街地にあるハノイ最大の市場。一階は日用雑貨、二階は衣料品の店などが並び、とくに綿やシルク生地の品揃えが豊富)、ホアンキエム湖(ハノイの中心にある最大の湖で、朝夕は市民の憩いの場となっているそうです。湖の南端からオペラハウスまで延びるチャンティエン通りの両側にはギャラリー、本屋、土産物屋、カフェなどが並んでいます)周辺などを散策しました。
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どの店の物も安い安い、日本の半額いや3分の1以下の値段で多くの商品が並べられていました。特にルイ・ヴィトン、シャネル、コーチ、グッチ、ブルガリ、フェンディ、ダンヒルなどあらゆるブランド物が何千円かで売られていました。このいわゆる偽ブランドは市内を歩くと至る所で販売しており、路上でもよく声をかけられました。一目でブランド物と分かるマーク付きの長財布をさっと差し出し
「千円」と日本語で言います。偽物と分かって買う人もいるのでしょうね、きっと。
ハノイから私の二年後輩の都築君が合流しその日は3人で夕食をともにしました。
次の日は昼間はフリー、日曜日のため午後ハノイ合気会との合同稽古に出かけました。やはり五十嵐先生、私、都築君は車での送迎でしたが、学生はタクシーでの移動です。
ハノイ合気会の責任者(Bui Hoang Lan…ラン先生)の方は政府の高官のようです。トヨタカムリのハイブリッド(革シート)に乗っていましたからかなりの高給取りでもあるのでしょう。ここでも大歓迎を受けました。歓迎式の後、合同稽古の指導は私と五十嵐先生の2人で行いました。稽古生は若い人が多く、学生の感想文でも「年齢層が低く、特に幼い子供が目立ちました。人懐っこく、外国人である私たちに対しても抵抗なく接してくれました」と書いている文章が多くありました。稽古の後レストランで歓待を受けました。
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次の日は、「水上人形劇場…ホン河北部で収穫祭や儀式の際に行われたのが始まりの伝統芸能で、水面をステージにして、農家の日常生活、龍や獅子が登場する伝承などの物語」を午後約1時間、全員で鑑賞しました。ベトナム語が分かればもっと面白いのでしょうが、それでも事前に日本語で簡単な紹介をしているパンフレットを読みましたので、それなりに楽しめました。
夕方からは、ハノイ合気会との合同稽古に出かけました。やはり行き帰り学生はタクシーです。昨日とは別の道場でしたがかなり大きな場所です。昨日の人もいましたし新たな人もいましたが、やはり幼い子供さんや若い人たちばかりでした。
稽古後、「フォー」(フォー…米粉で作った白い麺で、外観は日本の素麺に似ています。もちろん素麺は小麦粉で作りますので素材は全く異なるものです)の専門店で全員御馳走になりました。ベトナム滞在中何度もフォーをいただきましたが、ここの物が一番おいしかったという評判でした。
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8泊後の3月4日早朝トレーニングの後、ホテルをチェックアウト。世界遺産に登録されている「ハロン湾」に向かいました。あいにく雨模様。ホーチミンではいい天気が続きましたが、ハノイではほとんど小雨が降っておりました。
ハノイからバスで4時間ほどかかりましたが、その間信号は3ヶ所しかないのだそうです。
ハロン湾の説明をガイドブックから簡単に抜粋してみます。……「ハロンとは「龍が降りる地」という意味。静かな海面から2,000もの奇岩がそそり立つ風光明媚な景観は幻想的で、「海の桂林」と形容される。その奇岩の間を縫うようにめぐるハロン湾クルーズは観光のハイライト。船はバイチャイ側から出ている。船で味わえる海鮮料理は絶品で、時間をかけても行く価値のある世界遺産の一つだ…奇岩を眺めながら進み、鍾乳洞や水上家屋、養魚場などに立ち寄る。約1,530k㎡の海域に浮かぶ奇岩のうち半分ほど名前が付き、そのかたちから動物などの姿に見立てるのも一興…奇岩には洞窟が数多くある。ティエンクン洞窟は林立する巨大な鍾乳洞がライトアップされる様子を見られるし、スンソット洞窟は内部面積1万平方メートルというスケールが圧巻。その他にも小舟に乗ったまま内部を見学するルオン洞窟や、風が強い時には洞窟内を抜ける風の音が太鼓のように聞こえるチョン洞窟など、洞窟内部を見る探検行はクローズの目玉でもある。洞窟の周辺には水上生活者が住んでいて、海の民の暮らしぶりも興味深い。」……
小雨が降っていましたが、ガイドさんによると「晴れても素晴らしい」し、今日のような小雨の時には「一層幻想的な風景が味わえます」ということでした。
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クルーズで約1時間湾内を進みましたが、船の脇にぴったりと寄り添って小舟が2艘並走しています。1艘は果物を、1艘は海鮮を販売するのだそうです。船に乗り移ってきた少女が窓から果物を売ろうとしています。ガイドさんは見かけはきれいだが、中身は分からないから買わないようにとのアドバイスです。もう1艘は湾内の魚介類(エビ、カニ、シャコ、ホタテなど)を籠に入れて乗り移ってきました。これは新鮮ですから大丈夫ですよとのガイドさん。おそらく提携しているのでしょう。皆でエビ、カニ、ホタテなどを注文すると、一度自分の船に戻って料理をして再び船に移ってきました。シーフードランチと一緒に全員舌鼓(したつづみ)を打ちました。洞窟なども見学し約3時間くらいのクルーズを楽しみ、ハノイ空港に向かいました。
途中観光土産屋に立ち寄りました。今でもベトナム戦争時代に米軍が枯葉剤をまき散らした影響による奇形児が生まれているのだそうです。その方たちが観光客の見えるところで、シルクの織物を作っています。可哀想で直視は出来ません。米国は太平洋戦争時の日本本土への無差別爆撃、原爆投下など国際法に照らしても明らかに違法行為を沢山行いましたが、ベトナム戦争終戦40年経っても枯葉剤の影響が未だにあります。ほんとに米国はずいぶんひどいことをしたものです。
少しの助けになるために何か購入したいと思いましたが、あまりにも高価でしたので買うことは出来ませんでした。
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真っ暗な夜8時頃ハノイ空港に着き、0時20分発のベトナム航空で4時間40分かけて
午前7時成田空港に無事帰国いたしました。
8泊10日(1泊は機内)の明治大学合気道部のベトナム海外合宿に全て同行させていただき、学生諸君の色々な面を見せていただきましたが、一OBとして贔屓目ということを抜きにしても、明大合気道部の学生は皆さん真面目で優秀です。「今時の若者は」とよく言われていますが、私たちの学生時代と比べると雲泥の差です。気が効かなかったり、多少のことがあったとしてもそれは高校までの成長過程で、学校で、社会で、家庭で教えてこなかったことばかりです。教わっていないことは出来ません。その意味でも現代の社会は少しイビツになっている所もあると思います。
やはり小さい時からきちんとした教育、とくに道徳教育は必要だと思います。
◇明大合気道部INベトナムの写真集はこちら
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by shinbu_369 | 2014-04-14 17:08