平成25年…子供の部・夏合宿-(3)

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 今年は暑さのくるのが早く、7月上旬には30度を超える日が何日か続きましたが、中旬からは不安定な天候が続き、下旬になっても梅雨明けに至りません。心配をしても仕方がありませんが天気が一番心配です。一週間前にも梅雨明け発表は有りませんでした。
 3日の出発当日は晴れ。助かりましたが、手放しで喜んでばかりもいられません。今度は暑さが心配です。(結局気象庁の梅雨明け宣言は何と合宿の出発当日の3日でした)
…人間とは何と欲の深いことでしょう。雨を心配し、晴れたら今度は暑さを心配する…
 何はともあれ、それぞれの集合場所から仙台駅3階みどりの窓口前に予定通り全員集合いたしました。毎年一人くらい、前日の夜か当日の朝具合を悪くしたりしてキャンセルが入るのですが、今回は全員元気に集まりました。
 しかし、さすがに合宿です。子供達の荷物の大きいこと。わずか一泊二日のことですが、合気道の道衣がありますので、中には自分の体より大きいのではないかと思われるようなリュック、ボストンバックをもった子供もいます。
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 幸い阿部宗玄君、ミハイ(弘前大学の大学院生で合気道部の主将…ハンガリーからの留学中、以前から私の知り合い、今回夏休み中で後学のため一緒に参加)、指導助手として参加する高校生などにその荷物を持ってもらいました。今まではどんなに大きな荷物でも車に積み込んでしまえばよかったのですが、電車移動のためその点は大変です。駅に入るのも子供たち全員に切符を渡してそれぞれ改札口を通ってもらえばいいのですが、小さい子もいますし、切符を渡して無くされても困ります。子供たちを改札口に並ばせて、手前に一人、構内に一人指導員が付き、切符を入れては子供を通し、構内で受け取りました。そして、仙台駅出発30分前には仙山線のホームで2両に分かれて並びました。事前の説明では「4両編成ですから、一両に固まらずに分かれて乗車してください。車掌にもそのことは話しておきます」とのことでしたが、実際にホームに入ってきた車両は6両編成です。車掌さんもホームに立っている方も何も言いませんし、知らん顔です。
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 並ぶ時も車両に乗り込む時も、乗った後も何もありません。あの事前の打ち合わせは何だったのだろうと今でも不思議に思います。
 何はともあれ、全員座席に座れましたし、車内ではトランプをしたり喋ったり結構みんな楽しそうに過ごしたようです。1時間弱で無事予定通り山形駅に到着いたしました。ホテルの方が改札口で待っていてくれたのですが、改札口を出た所のトイレで用たしです。何人がトイレに行ったか分かりませんが、100人以上の人数です。トイレの数が少ないのでしょう。トイレに行きたい人が全員済むまで30分以上かかったようでした。この時間は計算外です。もうすでに予定とずれが出てきています。3台のバスに分かれてホテルに向かいましたが、食堂で持参したお弁当をいただき、小さい子は移動で疲れただろうと思ったのでいつもより多く十分な昼休みを取りました。
 ホテルから10分ほど歩いて山形蔵王体育館に行き、そこの多目的ホールでの畳み敷きがあります。もちろんこの時間は折り込み済です。
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 事前に道場長が綿密に立てたスケジュールを私が入念にチェックし、OKを出した計画ですが、時間が大幅にずれてきました。例年ですとよほどのことがない限りスケジュール通りに進行し、遅れなども多くても10分前後です。
 今年はすでに30分以上の遅れがでています。こうなれば、その時間に合わせて臨機応変にやっていくしかありません。
 畳みを敷き終えた後は帯の色ごとに全員整列。私から指導員、指導員補佐、保護者などの自己紹介、そして注意事項などの後、黙想、合気道を学ぶ心構えの斉唱、続いて準備運動と続きます。ここでもう40分以上の遅れです。
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 準備運動の後はクラスを4グループに分けての「クラス別稽古」となります。普段の稽古でやりたくともなかなかできないクラス別です。合宿の稽古では一番重要な稽古です。
 特に中学生以上の部は私が受け持ちますが、普段どうしても小さい子供の面倒を見ながら稽古する子たちですが、この合宿のクラス別の稽古に限っては、他人の面倒をみることもなく同じような人と思いっきり稽古が出来ます。そのため少し難しい技を行います。
 小さい子は小さい子同士、上の子に見てもらうことなく指導員に教わった技を一生懸命に行います。
今までは、このクラス別稽古も一斉に終わって同じように休憩を取っていたのですが、今回は人数が多いため小さいクラスの子供たちが最初に休憩し、持参したスポーツドリンクなどを飲みます。保護者の方が手伝ってくださいましたので、スムーズに運んだようです。その間他のクラスは稽古を続けます。小さい順に終わっていきますので中学生以上の部は、最後まで稽古をしました。
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 これはこれで非常によかったのではないかと思いました。新しい発見でした。
 そして、次は体力作りの番。補強運動と呼んでいるのですが、走ったり、後ろ走りをしたり、馬と呼んでいる四つん這いになって走ったり、カエル飛び、クモ、ウサギ、手押し車など色々です。
 例年、準備運動の後、技に入る前に行っていたのですが、一昨年は暑さで具合が悪いと訴える子供が続出し、その後は技も出来ず見学をさせましたので、昨年から技の稽古の後に持ってくるようにしました。
体力作りですから、これは帯の色(級)に関係なく学年に分かれた方がやりやすいのです。同じ走るのでも、小さい子は一往復、大きい子は二往復、三往復と変えることが出来ますので。
 今年は時間が非常に少なく押していましたので、学年、体力に合わせて並び変える時間も惜しく帯の色の順に最初に並んだ通りの隊列で行いました。
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 この体力作りで子供はエネルギーを使い果たし、合宿に来て稽古したと思うのでしょう。合宿を終えてからの「3時間稽古はきつかった」という子供たちの誇らしげな言動。これが後々の大いなる自信につながっているのだと思います。
 …今年は残念ながら2時間程度の稽古で終わらざるを得ませんでしたが…
 そして2度目の休憩は、冷たい麦茶をいただきます。ひと休憩の後、佐川晴美指導員と竜次道場長の演武を見ます。子供達は女性の指導員であり大学生で若いですから晴美先輩と呼んで特に親しい間柄です。今年は中学生の大見川 空君が受けを取りました。
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 合宿前から何度も稽古を積んでいました。子供の能力はすごいものです。本気でやれば短期間でもほんとに上達するものです。今後どれだけ上達するか期待の星の一人です。上手く受験を乗り越え高校でも合気道を続けて欲しい一人です。
 道場長はいつもの華麗な演武を見せていました。今年は10月にロシアのサンクトペテルブルグで行われるスポーツアコードワールドコンバットゲームズに合気会の師範とは別に全国から若手の指導員2名のうちの一人に選ばれて出場することになりましたので張り切っています。
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 演武終了後子供達何人かに挙手をしてもらい感想を聞きますが、これがまた的を得ている感想もあるのです。小さい子供だと馬鹿にしてはいけません。小さい子供なりに一生懸命に見ているのです。大幅な時間の遅れを出して、稽古は終了いたしました。今年はお陰さまで具合の悪くなった子供さんはいませんでした。
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―――最終章(4)につづく
◆夏合宿の写真はこちら
by shinbu_369 | 2013-08-23 15:58