
「第47回 合気道小林道場 岩井合同合宿」が10月6日~7日行われました。
最初の頃は分かりませんが、私が知る限りにおいては長年の間この合宿は2泊3日で行っていました。私ももちろん参加したことがありますし、竜次も参加したことがあります。
私が参加させていただいた時には、私自身まだプロになっていませんでしたし、小林道場の第一世代といわれる指導員(五十嵐和男、畑山憲吾、堀越春芳、長谷川弘幸の各先生方)がバリバリと指導されている時でした。大変多くの会員さんが集い、時には和気あいあいと、時には厳しく稽古をし、また懇親会では大いに飲み騒いでおりました。一見して猛者ばかりのような雰囲気がありました。

小林道場の隆盛の歴史からいえば、各地に支部道場が出来てきた頃が「第一期黄金時代」とすれば、まさしくその頃は「第二期黄金時代」ではなかったでしょうか。
そして、現在は小林保雄先生が総師範となられ、御子息弘明さんが道場長となり、道場長を中心とした若手の指導員が活躍されている「第三期黄金時代」へと歴史は確実に移っていっています。
小林道場40周年記念岩井合宿は17ヶ国260名もの方々が合宿に参加されたと総師範ブログには書かれています。海外からの参加者の予定、費用などの関係でその年は1泊2日で行い、それを機に指導部で合宿の再検討を行い、指導面での充実、各道場間の交流などさまざまなことを考え、現在の1泊2日の合宿に変更したとのことです。
小林保雄先生の素晴らしいところは成功体験を惜しげもなく捨て、次のステップに移っていくことです。普通今まで成功してきたことを変えるということはなかなか出来るものではありません。とことん悪くなってからようやく変えるというのが一般的なやり方です。
それが、いとも簡単に変えてしまわれるのです。それが次の飛躍につながっていくのですから、小林先生の見識の深さにはただただ驚嘆するばかりです。

3年前から私も招聘され、本年も「特別師範講習」ということで群馬県の荒井俊幸先生と共に参加させていただきました。
本年の参加者は100余名で、稽古は4クラスに分けられています。
小林道場の指導員が指導する「有段者クラス、初心者・有級者クラス、剣・杖を中心とした有段者クラス」と荒井先生、私が担当する「特別講習」の4クラスです。参加者はどのクラスにも自由に選んで参加することが出来ます。また、自主稽古の時間を設け指導部員が巡回し、自由に質問が出来ます。このようなシステムで合宿が出来る道場はなかなかないのではないかと思われます。
初日の稽古は2回組まれており、稽古が終われば夕食です。だいたい合宿といえば夕食を兼ねて懇親会を開きますが、小林道場ではまず夕食です。そして、1時間休憩した後懇親会が改めて始ります。飲み過ぎることもないし、飲まない方、飲めない方にはほんとによい懇親会だと思います。悪酔いもしないことでしょう。

さて、2日目は早朝海岸を散歩、朝食前に「総師範合同稽古」です。全員が一堂に会し小林保雄先生の指導を受けます。小林先生が率先して受けを取りながらの指導です。参加者一同笑いに包まれたり真剣になったりと先生独特の指導方法です。それが終わって朝食、そして最後の3回目のクラス別稽古です。全4回の稽古が終わり、再び自主稽古。
全稽古が終ってすぐ帰る人もいます。ほとんどの方はカレーライスの昼食をいただいてから、三々五々車で帰る人、そして岩井駅から東京方面に帰る人など、またと再会を約束し、充実したひと時を過ごした晴れ晴れとした顔で別れを告げて帰って行きました。
荒井先生はお弟子さんと車で来られていましたから、そのまま北原館でお別れをしました。昨年同様私と一緒に参加した私どもの指導員・細山勇さんと共に小林先生と特急「新宿さざなみ2号」で蘇我駅まで同乗し、私たちは東京駅に向かうためそこで小林先生とお別れをいたしました。先生たちは新宿までその電車に乗って行かれます。何人かの方も蘇我駅で降り、一緒に東京方面に向かいました。ついでに、……東京駅で新装なったという駅舎を見学、外から写真も撮ってまいりました。……
小林先生を始め、荒井先生、小林道場の道場長、指導員の皆さま、合宿に参加されたすべての皆さまに感謝申しあげます。ありがとうございました。
